零~魂喰(コンジキ)の刃~

零シリーズのオリジナル小説や、個人的趣味のオリジナル小説を書いてます。 更新不定期ですが、気になったら読んでくれると嬉しいです。 感想やコメントもお待ちしてますm(_ _)m

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神薙-KANNNAGI-10

AED(Automatic External Defibrillators)
別名「自動体外式除細動器」
電気的頻脈停止法(ペーシング、低エネルギーの経皮的通電ショック)で、痙攣し血液を流すポンプ機能を失った状態の心臓に対して、必要な電流を解析してから電気ショックを与え、正常なリズムに戻す…おおよそ、医療の現場にて用いられた心肺蘇生器具である。
アレンが使った魔法は、正にこの方法を元にしたものだ。
違うのは、魔法により電流を生み出す事。
相手の胸に打ち込むのではなく、直接相手の心臓で発電する事。
欠点は発動に少々時間が掛かる他、効果発揮までタイムラグが生じる。
また、敵の動きが俊敏であればある程、狙いが定まらない事。
とはいえ、射程圏内で相手の動きが止まっていれば、まず回避は不可能である。
さらに、相手の心臓で発生した凄まじい量の電流は、相手の身体を内側から焼き尽くす。
「雷帝」の異名を持つ、「アレン=ラインハルト」。
物腰が柔らかい美少年でありながら、知識、魔法、武術、どれをとっても一流の天才。
その実力は、学園の中でも選りすぐられたエリート集団「0組」の中においてさえ、最強と言われる。
そして今、彼はその力を存分に示して見せた。
テイルは右手で眼鏡の位置を直しつつ、目の前の微笑を浮かべた青年を見据える。
知識に絶対の自信を持つ彼ですら、たったの1度もアレンにテストの点数で勝った事は無い。
テイルは武術(特に体術)が得意ではないが、アレンは武術のエキスパートである悠とも互角に渡り合う。
(…本当に居るのだな…「天才」という奴は)
テイルは内心、舌を巻いていた。
動かなくなった虫男を双子の魔導士、「成宮 月下」と「成宮 太陽」がつついて遊んでいる。
誰もが安堵し、それぞれの感傷に浸っていた時、それは起こった。
バコン!
音に反応し、全員の視線が虫男に向く。
バコン!
「…まさか…AED?…」
テイルが驚愕の声を上げる。
幾度目かの音の後、虫男が静かに立ち上がった。
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  1. 2013/02/27(水) 15:20:04|
  2. 第1部 C.E1083~
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神薙-KANNNAGI-9

「ノエル=シーカー」
15歳。
優しく気だてが良く、のんびりした性格だが、もちまえの可愛らしさからクラスはおろか、学園内でも抜群の人気を誇る。
そんな彼女の魔法は、正にイメージ通りの防御型魔法、名を「アイギス」という。
大昔の神話に登場する女神が持つ、最強の盾。
彼女の魔法はその名の通り、巨大な盾を作り出すもので、その名に恥じぬ絶大な防御力を誇る。
テイルは紗良の魔法では、虫男の動きを完全に封じる事は難しいが、虫男の注意を引く事とパワーとスピードを低下させる事は不可能ではないと考えた。
攻撃とは、力だけでも早さだけでも、最大限には発揮できない。
紗良の魔法は、その両方を奪う、最適な魔法である。
さらに、ノエルの最大の欠点は、機動力の低さにあった。
もともと体術が得意ではない彼女は、走るのでさえも他に比べると見劣りする。
それを補う最適の魔法を持つのが、発動から効果発揮までタイムラグの無い悠の空間操作だった。
動きを制限された虫男の一撃ならば、万に一つも「アイギス」を破られる可能性は無い。
テイルの作戦は完璧だった。
彼の予想通り、ノエルの魔法は虫男の一撃を難無く防いだのだ。
「アレン!今だ!」
「…既に発動してますよ」
テイルの号令に、相変わらずの微笑で応えながら、テイルの魔法が放たれた。
バチィ!バチチチチ!
耳をつんざく、けたたましい音が鳴り響き、直後に虫男が膝を突き俯せに倒れる。
  1. 2013/02/27(水) 14:54:58|
  2. 第1部 C.E1083~
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零~紅い蝶~オリジナル19

美也子が叫び声をあげ、姿が消す。
「…まだだな…気をつけろ…何処から来るか判らんぞ…」
「悠さん!後ろ!」
澪の声に、悠が瞬時に横に跳ぶ。
先ほど悠がいた場所には、美也子が抱きつきを空振りした体勢で立っていた。
「…霊の位置が判るのか?」
澪に近づき、素早く訪ねる。
「写影機のこの部分が光るんです…だから、大体の位置は判ります」
無駄のない素早い回答に悠は内心関心していた。
(…さっきまで恐怖で竦んでいたと思ったが…中々どうして…)
澪は幼少の頃から繭を守るようにして過ごしてきた。
その経験から、他人に頼る事無く物事に向き合う習性が、澪にはあった。
例えそれが普通には有りえない非日常だったとしても…
「悠さん!右側、壁辺りです!」
状況を素早く判断し、悠がまだ口にしてない「して欲しい事」を澪は素でやってのけた。
瞬時に悠の欠点を見抜き、自分がそれを補える事に気づいた澪の利発さに驚きと感心の入り交じった複雑な気持ちになる。
「…了解した…」
悠は澪の助言もあって、再び美也子の怨霊に魂喰(コンジキ)による一閃を浴びせる。
短い悲鳴の後、再び美也子は姿を消した。
「…チッ…手こずらせてくれる」
澪も辺りを写影機で探ってみるが、中々反応がないらしい。
「キャッ!」
繭が悲鳴をあげる。
見れば、繭は美也子の霊に組み付かれ、必死に振り解こうともがいていた。
「繭!」
悠が動くより先に、澪が動いた。
美也子を写影機のファインダーで捉え、シャッターを切る。
澪には確信があった。
この写影機なら、例え怨霊であってもダメージを与える事が出来ると。
姉を守る唯一の手段、この写影機は間違いなく自分に与えられた「それ」に違いない。
果たして、澪の直感は当たっていた。
写影機から放たれた光に、美也子は断末魔の悲鳴をあげ、ゆっくりと消えていった。
さっきまでの、殺気に満ちた異様な空気は消え、怨霊の気配は無いようだった。
その場にいた全員が安堵する。
その中、一人、異常な興奮状態に陥った澪は、そのまま意識を失った。
  1. 2013/02/26(火) 21:54:45|
  2. 第一章~地図から消えた村~
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神薙-KANNNAGI-8

第8話 逆襲

「くっ…紗良!君の魔法で足止めをしろ!」
誰より早く、指示を出したのは「テイル=クルーゼ」。
通称、学者と呼ばれる彼は、その名の通り博識で的確な指示を出す。
その指示に応え、半ば反射的に魔法を発動したのは「水無月 紗良(ミナヅキ サラ)」。
ショートカットの美少女で、語尾に特徴のある女子だ。
彼女の魔法はいささか特殊で、対象の動きを止める拘束魔法「バインドチェイン」という。
漆黒の鎖を出現させるその魔法は、捕えた物動きを封じる性質を持つ。
テイルが眼鏡のフレームを右手で位置を調節しながら、素早く次の一手を練る。
「悠、ノエル、アレン、頼むよ…おそらく、拘束は破られる…そうなると次に狙われるのは、紗良だ」
「…!あたしの魔法が不完全とでも言いたげみたいッスけど?…今だって…」
唇を突き出し、拗ねるように紗良が言い掛けてる最中、遮るように虫男が動いた。
拘束を引きずりながら、紗良めがけて渾身の一撃を見舞わんとする虫男。
その動きは限りなく俊敏で無駄がない。
しかし、紗良の魔法にはもう一つの性質がある。
拘束されたとしても、その場を絶対に動けない訳ではない。
が、鎖はゴムの様な性質を持ち、元の位置に戻ろうとする強力な力が働く。
結果、拘束されたものはその力に抗わなければならないぶん、スピードとパワーの低下は免れない。
作戦の内容は詳しく言われていないが、テイルの人選で各自が役割を把握した。
虫男の攻撃が紗良に届く直前に、悠が指を鳴らすと、紗良とノエルの立っていた位置が逆になる。
「空間操作」と呼ばれるその魔法は、彼の祖先「神薙 悠」が考案した一族秘伝の魔法で、他にはない特殊な効果を持つ。
その一つが、物体と物体の位置を入れ替えるというものだ。
ノエルと紗良の位置を入れ替える…ノエルの魔法の性質を知っているからこその再拝だろうか。
とはいえ、この配置を瞬時に思いつくとは、学者の異名は伊達じゃない。
  1. 2013/02/26(火) 21:38:39|
  2. 第1部 C.E1083~
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呟き(日常4)

カテゴリーとか色々修正しました
少しは見やすくなったかなぁ?
…実は神薙だけなら、第10話くらいまでは書いてるし、零シリーズも第2章までは書いてんだよなぁ…更新マメにしないと、だな…とか何とか思う今日この頃ww
  1. 2013/02/26(火) 15:55:17|
  2. 呟きノート
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