零~魂喰(コンジキ)の刃~

零シリーズのオリジナル小説や、個人的趣味のオリジナル小説を書いてます。 更新不定期ですが、気になったら読んでくれると嬉しいです。 感想やコメントもお待ちしてますm(_ _)m

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

神薙-KANNNAGI-41

真っ直ぐに魔獣を見据え、不敵な笑みを浮かべながらオルガが言い放つ。
「…来いよ、化け物。消し炭にしてやる」

―一瞬の静寂の後、魔獣が跳んだ。
凄まじい音と砂煙を巻き上げて、魔獣はオルガの前に立っていた。
「我が名はゲオルグ…貴公の名を聞こう。小さき者よ」
ゲオルグと名乗った蜥蜴人(リザードマン)は、オルガを見下ろしながら声高々に名乗りをあげた。
オルガは悠と同じく背は高いが、筋骨隆々の偉丈夫という訳では無い。
無駄なく引き締まった筋肉ではあるが、骨格自体は決して大きくない。
それに対して、ゲオルグは甲冑を着けているものの、筋骨隆々の偉丈夫である事は甲冑の上からでも見て取れる。
人狼よりも一回り大きいその体躯は、オルガに比べて圧倒的な存在感を放っていた。
「ハッ…化け物が、人の言葉を話してんじゃねぇよ」
オルガが言い終わるのと同時だった。
ゲオルグは手にしていた巨大な薙刀でオルガを薙払っていた。
瞬時にオルガの上半身が肉塊に変わり、吹き飛んだ。
その場にいたすべての者が青ざめ、言葉を無くした。
「…次は貴公が相手か?」
ゲオルグは薙刀の切っ先を悠に向け、不敵に笑った…様に見えた。
「…いいのか?…背中を見せたりして…」
「何?」
能面の様な無表情で見据える悠の言葉を、ゲオルグは理解できずに聞き返した。
スポンサーサイト
  1. 2013/05/24(金) 23:07:14|
  2. 第2部 C.E1093~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

神薙-KANNNAGI-40

悠は梓から離れ、刀の柄に手をかける。
臨戦態勢の悠をオルガが制止した。
「待てよ、神薙…こいつは俺が殺る…足りねぇんだよ…血が足りねぇんだ!」狂気に支配されたオルガの表情を一瞥し、悠は背を向ける。
「…任せた…」
こうなったオルガは誰にも止められない。

―オルガ=ハザード
彼は他の小隊や自分の部下さえも、自らの魔法に巻き込み、殺す事を厭わない。
上に立つ者には、部下の人心を掌握し、一つの組織として部下を率いる事が求められる。
その観点から見れば、彼は隊長格としては不適格だった。
しかし、機構に所属する全ての魔法使いの中でも3指に数えられる彼を部下に出来る者など存在しなかった。
そして、そんな彼の下には人格に問題のある人間や、犯罪歴のある者などが自然と集まった。
しかし、そんな彼が率いる第10小隊は規律に違反する者が全部隊の中で最も少ない。
部下の命を毛ほども考えない彼は、部下にも容赦なく粛正を行う。
どんなに軽い罪でも命と引き替えでは起こしようがない。
そして、同格の隊長以下全てに最も恐れられる存在でもあった。
いや、もしかしたら同格の隊長達ですら、彼を恐れているのかも知れない。

―オルガが右手の人差し指を動かし、敵の親玉を挑発する。
  1. 2013/05/24(金) 22:59:34|
  2. 第2部 C.E1093~
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。