零~魂喰(コンジキ)の刃~

零シリーズのオリジナル小説や、個人的趣味のオリジナル小説を書いてます。 更新不定期ですが、気になったら読んでくれると嬉しいです。 感想やコメントもお待ちしてますm(_ _)m

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零~紅い蝶~オリジナル33

カメラを構えたそのファインダー内に霊の姿は無い。
カメラを動かし、ファインダーに霊を納めようとするが、どれだけ動かしても霊の姿は見当たらない。
ふと、足首に焼けるような鋭い痛みが走った。
足下を見れば、怨霊が橋から上半身だけを出し、澪の足首を掴んでいた。
「あっ…くっ…」
急いでふりほどき、何とか逃れるも再び霊はその姿を消す。
辺りの暗闇も霊の味方をしていた。
よく心霊番組などでは、うっすら光り存在感のある霊も実際には闇に溶け込むほどその存在感は薄く、視認するのは難しい。
白くぼやけた霊体は触れただけで人の生気を奪い、身体を蝕む。
足首の焼けるような痛みを抱えたまま、澪は再び霊との戦闘を余儀なくされていた。
しかし、澪は冷静だった。
戦場において最も重要な事は冷静でいる事だ。
焦っていては情報を正確に分析できず、ひいては生命を落とす。
耳を澄ませる。
神経を尖らせ、タイミングを計って後方へ跳ぶ。
澪の狙いは当たっていた。
怨霊は橋から上半身だけを出し、澪に襲いかかろうとしていた。
だが、そこに澪の姿はない。
無防備な怨霊をファインダーに納め、シャッターを切る。
悲鳴と共に怨霊が吹き飛ぶ。
澪は確信した。
障害物に左右されずに移動が可能な怨霊だが、視覚まではそうはいかない。
つまり、橋の下から攻撃してくる怨霊は澪のおおまかな位置だけを頼りに攻撃しているのだ。
だから、急に位置を変えた澪に反応出来なかった。
果たして、澪の仮説は当たっていた。
それ以降、怨霊は何度も同じ攻撃を繰り出したが、対処法を確立した澪の敵ではなかった。
怨霊を倒し、一息つく澪…足首の痛みはほとんど無くなっている。
怨霊の攻撃を受けると、瞬間的にかなりのダメージを受けるが、決して持続する訳では無いようだ。
殴られたのと同じで、少し時間が経てば痛みもなく、通常と変わらない動きが出来る。
しかし、だからといって攻撃を受け続ける訳にはいかない。
経験豊富な悠なら、こういう事には詳しいだろう…別れる前に話を聞いておくべきだったのかも知れない。
(今は弱音を吐いちゃいけない…お姉ちゃんを探さないと…)
澪は頭を左右に振り、姉の待つ屋敷を目指して歩き出した。

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  1. 2013/06/10(月) 14:30:11|
  2. 第三章~大償~
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